インフォメーション 〜time now〜


 新年、明けましておめでとうございます。
今回、time nowの担当をします医事課 田村です。本年も宜しくお願い致します。

 新年早々、石川県能登地方を中心とした北陸地方で大きな地震と津波がありました。さらに、その翌日には被災支援に向かう海上保安庁の機体と日本航空機が羽田空港の滑走路上で衝突、炎上し、海上保安庁の職員5名が亡くなるという痛ましい事故が起きてしまいました。本来であれば、日本中がお正月のお祝いムードに包まれているのに、立て続けに起きた大きな出来事には驚きました。地震といえば、熊本や東北の震災はまだ記憶に新しく、日本は本当に災害が身近にある国であることを改めて実感しました。現在も多くの死者が見つかり、安否不明者も多数いる状況で被害の全容は分かっていませんが、少しでも早く安否や消息が分かり、被災地への支援が充実することを祈ります。航空機事故においては、日本航空の搭乗員および乗客の冷静な判断と行動で、一人の死者も出さずに、379人全員が炎上する機体から脱出できたことは奇跡と称賛されています。パニックにならず冷静に客室乗務員の指示に従い行動できた乗客と日本航空の日々の訓練や危機管理への努力と対応に感動しました。今後は事故原因の解明もですが、二度とこのような事故が起きないようなシステムの再構築を期待します。

 新年早々の大きな災害と事故を受け、常日頃から災害対策や防災訓練、危機管理など有事に対する備えが重要であることを再認識しました。改めて被災された方々および、お亡くなりなられた方々へ、謹んでお見舞いとお悔やみを申し上げます。

 さて話は変わりますが、当院はおかげさまで2025年に開院25周年を迎えることになります。それに先立ち2024年10月には病院の新築移転を計画しており、現在、大分市鴛野に新病院を建設中です。
 私は、新病院の移転にあたり委員会の設置や取りまとめ役を担当しています。2021年に前任者より引継ぎ、院内でのヒアリングを行いながら設計事務所と図面の修正などが始まりました。そして建設許可申請書の作成と申請を行い、大分県からの許可を頂いたのち、2023年1月から具体的な内外装の仕様の検討など設計事務所・各業者および当院の各部門と進めてきました。各部門のスタッフには通常業務で忙しい中、打ち合わせなどに時間を割いて参加する協力を受けながら、少しずつ形となってきました。現在、本体工事の進捗も60%程度まできています。初めは更地だった場所に今では大きな建物が建ち、新病院の大きさを窺い知ることができます。今回の移転により病室やリハビリテーション室、透析室などの拡充はもとより、院内アメニティなどを一新することで患者さんがより安心して快適に療養できる環境が整うことになります。また職員の労働環境においても電子カルテや勤怠管理システムの導入をはじめ院内環境の拡充を図ることで働きやすい環境となります。現状は病院も手狭になり施設も老朽化しており、患者さんやスタッフにとても不便な思いをさせる部分も多々あったと思います。新しい病院でこれまで以上にリハビリテーションや腎不全治療など、地域に根差した良質な医療を提供することは勿論ですが、一人ひとりのスタッフが自信を持ち、活躍できる環境ややりがいや愛着の持てる職場になればと思っています。これから開院まで、まだまだしなくてはいけないことが山積していますが、不備のないように、愛情と責任、希望を持って準備を進めていきたいと思います。




令和6年1月タイムナウ 医事課 次長 田村岳志