インフォメーション 〜time now〜


 今回のtime nowを担当します、診療情報管理委員会の岡田です。
 皆様の中には、『診療情報管理』という言葉に聞き慣れていない方がいらっしゃると思います。そこで今回は、診療情報管理委員会がどのような活動をしているか、ご紹介させていただきます。
 私たちの活動は大きく分けて5つに分かれており、それぞれ以下の通りです。

① 診療録の整理、保管、管理
 診療録とはカルテとも呼ばれ、医師が入院患者さんや外来患者さんに診察や治療を行った際、その経過や内容を記入して保存しておく記録簿のことです。
 診療録は、病棟・透析室・リハ室など各部門に個人別の診療録があります。患者さんが退院した後に、病院は1つの個人別診療録にし、診療情報管理委員会が保管しています。

② 退院診療録の分析、統計データの作成
 診療録は患者さんが退院した後に診療情報室へ収集されます。このデータを、医療評価を実施する際に活用できるよう、診療科ごとに診療録の情報解析を行います。

③ 診療録の疾病分類
 IDC基本分類表に基づく疾病分類を行います。IDCとは世界保健機関(WHO)が規定する分類方法であり、死因や疾病などの記録を分析・比較できようにした国際統一基準です。

④ 診療録の閲覧、貸し出し管理
 医師やコメディカルが学術大会などで使用する学会資料、病院内で開催される会議や研究会で使用する資料などに使用しています。

⑤ 災害時の診療録の保全
 災害時に備えて、診療録の保管方法などを検討しています。

 簡単ではありますが、以上のような活動を通して記録物の整理や集計をしています。診療録は、5年間の保管義務があります。また、診療情報管理委員会では、定期的に診療保管庫のチェックをして、適正な管理に努めています。

 最後に、個人的な記録の話になりますが、5年前よりスケジュール帳に1行日記をつけています。簡単に続けられそうだなと始め、現在まで続いています。書いていることは、「○○が嬉しかった」「○○の言い方が悪かった」など嬉しかったことや、悩んでいること、自分が反省することなどを1行で記録しています。時々、その日記を見返すことで、以前出来ていなかったことが今できているのかなど、自身の振り返りや気持ちの整理に役立っています。とても簡単に自分の気持ちを書き留めておける1行日記、ぜひ始めてみてください。



令和5年8月 タイムナウ 診療情報管理委員会 岡田彩住