インフォメーション 〜time now〜


 こんにちは。今回time nowを担当させていただきます防災管理委員会の岩下です。
よろしくお願いします。

 みなさんもご存知の通り、日本は地震大国といわれ世界でもトップクラスに地震の多い国となっています。また、全国各地での火災のニュースを見聞きすることも多く、実際に大分市では令和4年度に104件(3.41日に1回の割合で発生)もの火災があったようです。このように様々な災害が私たちの身近で起こってはいるものの、どこか他人事に感じ、自分が被害に遭うことを想像したことが無い方もいらっしゃるのではないかと思います。そこで、今回は当委員会の活動紹介をしつつ、災害に対する備えについて考えていきたいと思います。

 当委員会は、消防訓練や災害発生時のマニュアル作成、備品の選定や管理等が主な活動内容となっています。年2回の消防訓練では、実際の火災を想定した消火活動や消防署への通報、避難誘導に各部署から職員が集まり訓練を行っています。医療の現場では様々なことを想定する必要がありますが、特に避難させる患者さんの状態はそれぞれ違っているため、安全に効率よく避難するにはどういった方法がよいのか、職員自らがその場で考えながら実施するよう心がけています。初めて参加する職員は、通報の方法がわからなかったり、避難誘導の際に戸惑う様子もみられますが、先輩職員の指導を受けながら訓練に取り組んでいます。まずは消防訓練を経験し職員が防災について考えるきっかけを持つこと、また訓練を重ねていくことで、実際に火災が起きた場合に職員が迅速に動けるよう育成していくことが大切だと感じています。

 また、私個人としては、昨年、災害に関する基礎知識や個別避難計画についての研修会に参加しました。研修会では、災害の基本的な知識の習得、ハザードマップの見方や、避難計画の立て方について学びました。模擬的に避難計画を立てる演習では、ハザードマップ上での自宅の位置や避難所等の周辺環境、本人の身体状況や家族関係など考慮することが多く、とても難しかったのですが、計画を立てておくことで実際に災害が起きた時に焦らずに行動できるのだと感じ、計画を立てておく重要性を学ぶことができました。

 災害は、いつ自分の身に起きるかは分かりません。いつ起こるか分からないからこそ、事前の備えがとても大切だと思います。備えといっても様々であり、非常用の備蓄品などの備えだけでなく、災害に関する様々な知識や情報、避難訓練による体験を積み重ねておくことも重要だという事をお伝えします。
 みなさんも今一度、備えについて考えてみてはいかがでしょうか。




令和5年5月 タイムナウ 防災管理委員会 岩下紘子