インフォメーション 〜time now〜


 残暑が厳しく第7波のコロナ禍を、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今回、タイムナウを担当します。デイケアセンター月うさぎの三宅です。宜しくお願いします。

 私は36年間、流通業に携わり退職後、月うさぎに勤務して4年が経過しました。今回は、働き方の上手い人(オン・オフの切り替えが上手にできていますか?)についてまとめてみました。

 「元気いっぱい」「気持ちが充実していて活動的」なときは、いわば体のスイッチが「オン」になっている状態です。例えるなら、車のエンジンをかけてアクセルを踏んでいる状態、もしくはゴムがピンと伸びている状態です。どんなに性能が良くて、手入れがきちんとされている車でも、ずっとエンジンをかけっぱなし、アクセルを踏みっぱなしでは、やがてエンジンは焼き切れ、バーストしてしまいます。弾力性のあるゴムも伸びきったままだと、本来の耐久力を失いパチンと切れてしまうでしょう。人間の体も同じです。ずっと「オン」の状態では、あちらこちら(心身)に負担がかかって、いずれ壊れてしまいます。働くときは仕事に集中して、休む時は休む。その切り替えがスムーズにできてこそ、長年にわたって健康な状態でいられるのです。仕事は懸命にやり、食事(休憩)時間やオフでは十分リラックスする。この様なメリハリのある生活をすると、ダラダラ仕事をする人よりも効率が良いだけでなく、体も心もイキイキと、充実した状態でいられるのです。多忙な日常を送っている私たちは、毎日が同じ作業の繰り返し、ルーティンワークに流されがちです。そんな“いつもの”に抗い「日頃やらないこと、やれないこと」に意識的に取り組み、普段使っていない筋肉や神経を使ってやることが、体と心のエンジンを錆びつかせないコツではないでしょうか。皆様もオン・オフの切り替えと、その時間を有効に活用する意識をされて、日常を過ごされてはどうでしょうか。

 それから、いつも人からパワーをもらっていることを忘れずに、そして自分も相手にとってかけがえのない存在なのだということを意識していれば、多少つらいことがあっても前向きに進んでいけます。なぜなら、つらいことがあったとき、苦しい状態にあるときこそ、他人から受けるパワーは大きく、「この人がそばにいるから、私は生きていける」「この人と一緒にいると、楽しくなる」という感謝の気持ちが強くなるからです。私たち人間の欠点は、身近にいる人になかなか感謝の気持ちが持てないことです。それは、日常会話を、当たり前の事と思ってしまうからです。なのに、それほど親しくもない人に、何気ない言葉をかけられたり、大したことでもないのに手を差し伸べられると、とても感動して、感謝の念を強く抱き「あの人は、いい人よ」などと人に伝えます。親切にされて感謝するのは当然ですが、身近にいる人への感謝は忘れてしまいがちです。

 日常の中で、何気ない会話ができる人にこそ、本当は感謝しなければならないのではないでしょうか。私たちは、そういう人から知らず知らずのうちにパワーをもらっているのです。人に感謝する。すると、人の気持ちもわかるようになり「生きる力」が増強されると思います。


令和4年9月 タイムナウ 月うさぎ 介護助手 三宅 清広