インフォメーション 〜time now〜



 山も街路樹も赤く染まり、落ち葉が歩道や車道に舞い散る季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 私は、現在全国に三名いる腎臓リハビリテーション指導士の資格を有する言語聴覚士の一人です。

 腎臓リハビリテーション(以下、腎リハ)に興味を持ったきっかけは担当させていただいた患者さんでした。血液データや栄養状態、腎臓疾患によってリハの効果が変化することに気づき、それぞれの患者さんの状態に合わせたリハとは何なのかを模索し続けています。私は、腎リハは言語聴覚士が関わる分野にも大きく関係すると考えており、資格取得に向け背中を押してくださった院長をはじめ、上司の方々、同僚の方々に心より感謝しております。

 現在、私は主に訪問リハビリテーションを担当しております。退院するとそれぞれの生活へ戻りますが、入院中に栄養指導を受けていても徐々に自己流の食事になってしまう方が多くいらっしゃいます。心臓疾患や糖尿病が腎臓に影響することを十分理解されていない方に、訪問時に可能な限り説明させていただいております。多くの方が「予防できるのなら予防したい」「少しでも長生きしたい」「毎日を楽しく過ごしたい」と考えていらっしゃると思います。つたない知識ではありますが、私が持っているものを可能な限り共有し、利用者さんの生活が少しでも充実したものになるよう日々努めております。言語聴覚士が行う一般的なリハはもちろん、心臓疾患、糖尿病、腎臓疾患等をお持ちで生活に不安のある方はご相談ください。



 話は変わりますが、今年に入り私の生活も変化しました。趣味の水泳の代わりに猫の額ほどの畑で野菜を栽培するようになり、採れた野菜で「何を作ろう」と考える時間が楽しく、できた料理はとてもおいしいと自画自賛しております。いわゆる「おうち時間」では中断していた趣味程度の洋裁を再開しました。また、出かける時間が少なくなったことで家族の事、仕事の事を考える時間が増えました。「この時間が永遠であって欲しい」と思う家族との時間、後輩が大きく成長しいつの間にか真剣に互いの仕事の相談をしている事に気づく瞬間。急激に変わった中で新しい発見がある毎日です。

 刻々と変化する世の中で、穏やかな中にも芯があり、どんな時も柔軟に対応できる人になりたいと思っています。

 これから寒くなってまいります。みなさま、どうぞご自愛くださいませ。



タイムナウ 11月 諏訪の杜病院 リハビリテーション部 言語聴覚士 御手洗静代