インフォメーション 〜time now〜

 皆様こんにちは。5月になり爽やかな風が吹き渡る季節となりました。今回、Time nowを担当させて頂く事になりました回復期病棟准看護師の末吉です。宜しくお願いいたします。

 4月に31年間続いた「平成」が終わり今月より新元号「令和」になります。私は昭和58年に生まれ、昭和から平成に元号が改元された時は5歳でした。当時、幼稚園に通っていた私は、小渕恵三官房長官が平成と書かれた白木の額を大きく掲げたことを今でも鮮明に覚えています。その時は元号が変わる理由、平成という漢字2文字に込められた意味など知る由もなく、映像だけが強く残っています。しかし、成人となった今は、事前に改元の発表がありニュース・各メディアなどで取り上げられる事も多く、興味をかき立てられ改元が行われるにあたって元号について調べることにしました。

 みなさんが知っている元号はいつからでしょうか?元号は把握できているだけでも飛鳥時代、約1374年前からあり247個あるそうです。なので「令和」は248個目の元号となります。ですが、1374年前からあるにしても247個って多いと思いませか?一つの元号が使用されていた期間は約5年程度という事になります。ではなぜ、このように数年で元号が変わってきたのでしょうか?現在のように天皇陛下の在位中に元号を変えない制度、天皇一代につき一元号とする「一世一元の制」は明治から定着しました。それ以前は地震や噴火といった災害が多く、天皇が在位中でも災害や疫病などの天変地異にあたって改元を行うことで災いを断ち切り、新しい世の中を作ることを示すという意味合いで改元が行われていました。つまり、それだけ災害や疫病の流行が多かったということです。ですが、改元をしても天災を止めることはできないので、また改元が繰り返されることになります。元号の歴史を知ることは日本が災害大国であることを知ることでもありました。現在でも災害により多くの人の命が失われ、甚大な被害を受けています。日本は外国に比べて台風、大雨、大雪、洪水、土砂災害、地震、津波、火山噴火などの自然災害が発生しやすい国土です。日本の国土面積は全世界のたった0.28%しかありません。しかし、全世界で起こったマグニチュード6以上の地震の20.5%が日本で起こったもので、全世界において災害で死亡する人の0.3%が日本人であり、災害で受けた被害金額の11.9%が日本となっています。このように、日本は世界でも災害に見舞われる割合が高い国なのです。みなさんは、災害への備えは行えていますか?大地震や豪雨などの自然現象を人間の力でくい止めるには限界があります。しかし、災害による被害は私たちの日頃の備えによって減らすことが可能です。自分でできること・家族でできることについて考え、災害用品の準備、避難場所の確認をする事、また災害で受ける損失を知ることで、いつ起こり得るかわからない災害に備え減災を行い、被害を最小限におさえることが必要だと思いました。

 「令和」という新しい時代をむかえ、ありふれた日常の中で感じる幸せを大切にし、争いや災害によって人命が失われることなく、「令和」という言葉に込められた想い通り「人々が美しく心寄せ合う中で文化は花咲く」時代になるようにと願わずにはいられません。私自身は看護師として患者さんを深く理解するため、知識や技術の向上を目指して日々学び続ける看護師でありたいと同時に、患者さんや家族、医療関係者と日頃からコミュニケーションをとり多職種と協働し、安全・安楽な看護ができるよう、自主性・積極的な態度を高めていきたいと思います。



5月タイムナウ