インフォメーション 〜time now〜

 皆さん、桜は愛でられましたか?私は、残念ながら満開の桜は見ることはできず、雨の後に名残惜しそうに咲いている桜を見ました。そして、皆さんがタイムナウをお読みになっている頃には、再びケニアに赴任しています。最近、本当に慌ただしい日々を送っています。

 4月1日に元号が「令和」と発表されました。出典は、我が国最古の歌集「万葉集」です。「大化」以降、248番目の元号となります。最近では、西暦が良く使われますが、元号は時代や国民的体験を身近なものとして分かりやすく表してくれています。何より、千三百年近くも行われてきた一世一元制の元号制度は、国民と天皇陛下をつなぐ文化的なつながりでもあり、天皇陛下を国の中心に据えて建国をしてきた日本の歴史を物語ってもいます。これからも、我々日本人が日本人として元号を大切にしなければならないと私は思っています。でも、西暦⇔元号を換算するのに手間取り、面倒くさいと感じる私がいるのも事実です。

 さてさて、この記念すべき日に当会と共生の会では、25名の新入社員を迎えました。初心を忘れずに、患者さんや利用者さんと真摯に向き合っていって頂きたいです。最初は、仕事や人、環境にも慣れず、心身共に疲れ果てると思いますが、「志」を忘れずに実直に日々精進してくれたなら嬉しく思います。仕事を始めると、高さや厚さは違えども、色んな壁にぶち当たることでしょう。患者さんや利用者さん、職員との人間関係であったり、理想と現実のギャップにも遭遇するでしょう。そんな時には、「石の上にも3年」という言葉を呪文のように繰り返し唱えてください。更に、「住めば都」に「自分がする」という気概を持てたなら、耐性や粘りも出てきます。とにかく、ガ・ン・バ・レ( `―´)ノ

 そして、4月2日でケニアのガリッサ大学襲撃事件から4年が経ちました。この襲撃では、148名もの尊い命が奪われました。未だに、ケニアではこの様なテロの脅威と戦っています。とかく日本人は、「テロは外国の話」だと思いがちですが、そうではありません。1977年に日本赤軍が起こしたハイジャック事件、当時の福田首相がつぶやいた一言「一人の命は、地球より重い」でも有名ですが、これもテロです。「サリン事件」も間違いなくテロです。「秋葉原通り魔事件」もれっきとしたテロです。最近のイスラム過激派は、コストもかからず話題性が高くなるので、秋葉原通り魔事件を模作したテロを起こしています。日本が、悪い意味でテロの手本になっているのです。日本は、決してテロと無関係の国ではないのです。

 最後に「心の持ちよう」についてお話ししたいと思います。「幸せは自分の心が決める」とあるように、どんなに恵まれた環境にあっても感謝が出来ずにいる人は、いつも不平不満を言い幸せではありません。逆に、お笑い芸人(タレント?)のさんまさんのように、「生きてるだけで丸儲け」と考えられるなら幸せです。仕事もそうです。「忙しい」「休みがない」と言いながらも、目的や遣り甲斐をもって仕事をしている人には仕事は功労となり、そうでない人には課労となります。同じ時間や命を与えられても、「心の持ちよう」一つで、こんなにも違う人生を歩むことになるのです。折角、この世に生を受け、この時代の日本に生まれてきたのだから、これを活かした生き方をしましょう。そして、神様は乗り越えられない試練は与えません。自分を信じて、前を…上を向いて一歩づつ明るく前に進みましょう。




4月タイムナウ 岩根

Keyword:初心を振り返る現在(今)