インフォメーション 〜time now〜

 7月のケニアは肌寒く、人一倍冷え性の私は、朝夕に防寒対策が必要です。日本での豪雨による被害に、心を痛めております。今後、台風による被害拡大がない事を祈っております。

 私は、今回のタイムナウ冒頭で、ワールドカップについて書こうと思っていましたがやめました。日本国民として応援もしましたし試合結果に興味も持っていましたが、私はサッカーのルールさえ知らないのに、盛り上がりに押された勢いだけで、書けないと思ったからです。スポーツは、「我」エゴの拡張、つまり自己愛(名声・栄誉)と競技として能力を開発し可能性を引き出す一つの手段ですが、人種や国、宗教の壁を越えた繋がりも生みますね。

 『人間は、自己愛のフィルターを通して世界を見る。そして、科学=学を通じて現実を知る』と言われています。しかし、自己愛(ナルシシズム)も健全に使えば徳(得)となります。余談ですが、このナルシシズムは、ギリシャの神話、ナルキッソスの物語から生まれたそうです。話を戻します。つまり人間は、学識や知識、教養で現実を見極め、判断するという事です。そこには、経験も入ると思います。しかし、経験しただけでは大した役には立ちません。経験して、そこから学び経験則まで辿り着かないと活かされずに、同じ失敗を繰り返す羽目になります。そう考えると、人生に無駄な事は何一つ無いのです。辛いと思っている勉強や人間関係、キツイと思っている仕事も、一生懸命やり続ければ、必ず役に立ち報われます。だから、それを信じて経験や時間を無駄にせず、日々を大切に過ごしましょう。

 それから、人類の歴史を知らなければ伝統的思考などが理解できません。例えば宗教です。宗教で代表されるユダヤ教、キリスト教や仏教に儒教はどう生まれ、人類にどの様な影響を与えたのでしょうか?その教えとは? 宗教に傾倒していない人も、教義を知ることで学び、教えられることが沢山あります。私も、それらを参考にさせて頂き救われた一人です。宗教の教えに限らず、歴史書や偉人・自叙伝、論語などもとても参考になり役立ちます。

 だから、当会や共生の会の役職者には見識を備え、人生や仕事に役立てて欲しいので、タイムナウでレポートを始めました。個人差はありますが、それぞれが成長しています。「こういう機会でもないと、仕事や生活に追われて自主的にはやらないから、勉強になる」という声も聞かれています。このレポートもそうですよね。ただ形式的に提出するのか、学ぶことは大変だけれども、学ぶ楽しさを知って真剣に取り組み提出するのかで大きな差が生まれます。それは、不思議と内容や仕上がりに出るのです。例えば、あまり課題を学ばず自分の経験や感想だけで書く人、レポートの殆どをネットから引っ張って切り貼りしているので内容が他の人と被っている人たちなど。課題で終わらせずに学び考えた人は、感想に留まらず、具現的ビジョンまでも現実に即して掲げています。学ぼうとして学んでいる人と、そうでない人の姿勢や気持ちの差です。これは、役職者の素質や条件として、とても大切な事です。ただ、どちら側の人間が書いたとしても、自分が心(魂)で感じ捉えた経験に基づいたレポートには、説得力があります。だから、人の心(魂)も揺り動かすのです。何にしても、「心」が肝要です。このレポートを半年以上続け、考えをまとめる練習を散々行ってきたので、今回はそれを活かして、3枚のパワーポイント作成とプレゼンを課題にします。



平成30年7月タイムナウ 岩根

Keyword:キリスト教、仏教、儒教、プレゼンテーション5分