インフォメーション 〜time now〜

  秋の夜長を、皆さんはどうお過ごしですか?私は、老眼になり少し頻度の減った読書に勤しんでいます。最近は、専門書に限らず社会学や経済学の本も読むように努力しています。日本に限らず各国の状況や色々な事がみえると、不思議と自分達の事も良く見えるようになります。

ここで!!読書の秋なので名言・格言集の中から、トーマス・エジソンの名言をいくつかご紹介します。良し悪しは、各々で判断して下さい。
 『寝るのはバカだ。みんな寝すぎだ。私は死んだあとたっぷり眠る。』
 『悩みの解決には、仕事が一番の薬だ。』
 『人から批判されることを恐れてはならない。成長の肥やしとなる。』
ストイックな感じの方なので、他の名言は時代の流れとそぐわない気がしますので以上で紹介を終わります。


最近、考えている事を率直に書きます。本来看護師不足を解消し、質の良 い看護の提供をするために導入された看護基準の中の看護単位である72時間ルールですが、確かに看護師は充足され、過酷な勤務状況改善は出来ますが、その一方で病床数が大きく異なっていても大病院と同数程度の看護人員確保が私達のような中小病院にもかされています。既にお気づきの方も多くいらっしゃると思いますが、これは逆に各病院の経済的負担や人員不足に偏りを生じさせていると考えます。又、新人職員の離職防止対策も少し勿体ない気がします。段階も考慮して実習指導者研修や新人看護職員研修は計画されたと思いますが、参加した看護師の中には『もう少し、現場に即した内容が多くあった方が良かった』という声も聞かれます。基本的なところは必要ですが、そもそも、看護技術や知識は看護学生の時に学びます。まして、指導者になる看護師はそれなりに勉強もしているはずですからね。それよりも、必ず実践されるような工夫や実践者間の討議の場があれば、理想と現実に乖離なく費やす時間も有効になるではないかと思います。例えば、各病医院がガイドラインに沿い自院のプログラムを作成・実行し、互いに第三者的立場で他院の実践確認を行ったり、他院のプログラムを参考にしたりできるようにします。それを基に自院のプログラムを訂正するなど、即臨床にフィードバックし活用する。すると、講習に参加するだけでなく、実際にどの病医院も「新人教育」を実行しなければいけなくなりますよね。このように様々な課題の多い看護職ですが、今後は『理論と臨床』『理想と現実のギャップ』をどう埋めていくのかがポイントととなり、そこが大きな壁にもなると私は考えています。
平成23年 10月26日