


TMS治療(経頭蓋磁気刺激治療)とは、コイルを用いて、頭の外側から大脳局所を磁気刺激する治療法です。患者さんは安静にしているだけで、痛みや苦痛を伴うことはありません。
TMS治療は、すでに障害をうけた部位の機能を再開させるものではなく、「健常な大脳組織を刺激して、機能代償が活発に起きるようにする」治療です。これは、新しい概念である「ニューロ・リハビリテーション」の概念に基づき、脳のもつ回復力を最大限に引き出そうとする治療法として、世界的にも非常に注目されています。
現在当院では、TMSと並行して、上肢麻痺の患者さんに対し集中的リハビリテーションを行っています。これにより、健常大脳の代償性賦活を最大限引き出すことを目的としています 。 現在当院では、約2週間入院を1治療コースとしたTMS+集中リハビリ併用療法(NEURO)を行っています。 基本的には、下記の適応基準を満たしている方が対象となります。 治療をご希望される方は、下記適応基準を参照のうえ、当院までご連絡下さい。
<適応基準>
| 1. | 年齢が16歳以上である |
| 2. | 認知機能に問題がない(認知症でない) |
| 3. | うつ病でない |
| 4. | 頭蓋内に金属(クリップ※1など)が入っていない、心臓ペースメーカーが入っていない |
| 5. | 少なくとも1年間は痙攣の既往がない(脳波検査で異常がない) |
| 6. | 全身状態が良好である(発熱、栄養障害、重度心疾患、体力低下などがない) |
| 7. | 日常生活が自立している(自ら移動できるなど生活上では介助がいらない) |
| 8. | 脳卒中(脳梗塞、脳内出血)を原因とした上肢麻痺※2を呈している |
※1 チタン製、ステンレス製など非磁性体も含まれます。
※2 手首を曲げないで、指でグーパーができること。
少なくとも母指・示指・中指の3指が曲げ伸ばしできること。