インフォメーション 〜time now〜

ジャンボ!今回time nowを担当させていただきますリハビリテーション部 理学療法士の安東、藤山、作業療法士の野村です。私たちは先月、武居院長、岩根副院長を始め、諏訪の杜病院がこれまで進めてきたケニアプロジェクトの視察、研修に参加させて頂きました。そこでは驚きの連続でとてもここだけのスペースでは書ききれない程の経験をすることができました。これまで副院長や桑原副主任がケニアの紹介をしていますので、今回はまた少し違った視点からの報告をしたいと思います。

 まず、ケニアに着いて2日目の夜に、アフリカ人の医療従事者、JICA関係者、ケニアの法人、建設会社、NGO団体、旅行会社の方々など職種を問わない方々とのホームパーティー(懇親会、新年会?)を開いていただきました。忙しい時間を割いてこのような機会を設けて頂いた皆様に深く感謝申し上げます。普段話す機会のない方々と(それも英語で!)ケニアや日本のことについて話すのはとても緊張し、苦労もましたが、とても貴重な体験となりました。

 そして後日、ケニヤッタ病院にお招き頂き、病院の見学に行かせて頂けることになりました。各部門の責任者の方を紹介して下さり、ケニヤッタ病院のことやケニアのことについていろんなことを見聞することができました。そこで私たちと同じ理学療法士、作業療法士の方ともお話しする機会がありました。初め、私たちはケニアではどんなリハビリテーションを行なっているのか想像もつきませんでした。実際に話を聞いてみると物理療法やパワーリハ、装具療法、運転の評価や患者・家族への疾患指導・教育などを行っていることがわかりました。しかし、医療保険制度や医療教育はまだまだ未開拓で医療が必要な人も十分なサービスを受けられていない現状があるのだという事も知りました。例えば検査を受けるにも長蛇の列に並ばなければならず、更には検査結果が出るのに1ヶ月以上も待たなければならないという話を聞いて驚きました。日本の医療システムをケニアで応用できたら、貧富の差もなく良い医療を受けることが出来るのではないかと思いました。今回、ケニアへ研修に行かせて頂き、改めて日本の医療制度が、充実していることを再確認しました。

 帰って父にケニアの現状、整備されていない穴の空いた道路、高層ビルの周りにあるバラック、手付かずの自然などの話をすると、半世紀前の日本みたいという面白い反応が返ってきました。外国に行くと面白い発見が出来ますが、ケニアはその中でもとても興味深い国だと思います。皆様も是非興味を持って頂ければと思います。

 最後に、このような機会を与えて頂いた武居院長はじめ、病院スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。

平成27年2月 諏訪の杜病院 リハビリテーション部

理学療法士 安東 剛志

理学療法士 藤山 亮太

作業療法士 野村 啓人