インフォメーション 〜time now〜

 春を迎えたと思ったら、夏を感じさせるような蒸し暑さが続きます。今年も梅雨が来るのかなぁ…と思うくらいに気温が高いですよね(沖縄は梅雨入りしましたが…)。温度差が激しいので体に気を付けて下さい。

 先日、当院の臨床工学士であり患者でもある綿貫君が、岐阜の2014大誠会勉強会に講師として招かれた際、私も同行しました。訪れた岐阜は、私に新たな力と希望を与えてくれました。その一つは、私自身が大好きな戦国武将である織田信長縁の地に立てたこと、そしてもう一つは、岐阜城(稲葉城)の素晴らしさです。豊臣秀吉の千成瓢箪発祥の地にも立ちました(ちゃっかり天狗岩にも足を踏み入れました)。本当に感無量でした。岐阜城からは、関ケ原も一望できました。やっぱり、信長は凄いです。彼が明智光秀に暗殺されなければ日本はもっと早くに近代国家を築けたかも知れません。それは、誰にも解らないですよね。

 凄くないですか?信長の生き様=死に様、死生観と覚悟がそこに見えてきます。本当に歴史は繰り返され、歴史から学ぶ事って本当に大きいですよね。現世に例えるなら組織でもそうです。組織にはボスとリーダーが求められます。ボスは存在するだけでいいのです。でもリーダーは、どんな時にもボスが居て自分がリーダーであることを忘れてはいけません。それは、どんな規模の組織でも同じです。そこを蔑ろにしたり忘れてしまうと自分も組織も壊してしまいます。ボスはボス、リーダーはリーダーであるべきなのです。ここで認識しておいて頂きたいのはボスとリーダーの立場と役割の違いです。ここが解っていないと、この言葉の意味は理解して頂けないでしょうね。自己主張は、組織の未来をいつか壊してしまうという事です。

 さて、そろそろ医療や介護の話をしましょう。純粋に医療に携わる人達は矛盾を抱えています。それは、医療介護の一部に一般の株式会社が参入しているからです。国民は、運営母体を調べ勉強して選び淘汰しなくてはいけません。決して他人事ではないのです。何故なら、人は皆老い病むのです。だから、考えて選んでください。国民の未来のために、自身とその家族の為に…お願いします。それから、医療者はその義務と責任を負いますが、患者さんや家族の皆さんも義務と責任を持って病院や治療方針を決めて下さい。医療者は、患者さんを法的に選ぶ事はできませんが、患者さんや家族は病院や治療方針を選べます。それが皆さんの特権です。勿論、他院に転院した後の入院先についても、紹介先(その病院に入院する前に入院していた病医院の事)だったからという理由で希望しない紹介先に戻る必要はありません。最短は、紹介先の病医院に自分で連絡をして入院している担当の方に紹介先に自分で連絡して了承を得た事を伝えれば大丈夫です。でも、権利だけを主張するだけでもいけません(モンスターペイシェントにはならないで欲しいです)。そうだと純粋な医療者を疲弊させてしまいます。医療者も同じ人間ですから、モラルや道徳をもって頂きたいと思う時もしばしばあります。お気持ちも理解出来ますが、互いに考えましょう!!

*5月から回復期病棟が入院基本料【 I 】になりました。

平成26年5月 諏訪の杜病院 副院長 岩根美紀