インフォメーション 〜time now〜

 とうとう、今年も終わりですね…皆さんはどのような一年でしたか?私にとってこの一年は、公私共に浮き沈みの激しい一年でした。悲しい出来事も嬉しい出来事も沢山ありましたが、周りの方々のお蔭で結果的には今年も良い一年になりました。本当に幸せです。感謝しています。

 私が改めて他施設の先生とお話をさせて頂いたときに、その先生に院長(武居)の素晴らしさを第三者的立場から改めて教えて頂きました。それは、明確な目的と理念を持って個人的な立場や価値観(概念)を超えて医療職に携わっているという事です。じゃあ、何故院長がその目的と理念に邁進できたか…それは、全ての個人・団体に抑えつけられない俯瞰的立場を貫いてきたからだと思います。そして、これを後押しして下さる各界の先生方がいらっしゃるのも心強いです。これも、院長の求心力ですよね。

 私は、この凛とした生き方が一人の人として凄く羨ましくもあり誇りでもあります。この俯瞰的立場で私の事も痛いほど突くこともありますが、結果的には守って下さっているし、社会との整合性を教え導いて下さっているのだと思います。信じる者は救われるじゃないですが、個人的な都合や思いという低次元な価値観でないご指摘、ご指導に感謝しています。嬉しい事に他にも、私に客観的に意見してくれるスタッフや友がいます。指摘や意見を受けると、一瞬腹も立ちますが冷静になれば納得しています。

 ここからは、院長と私が懸念している事をお伝えします。日本の経済回復を謳ったアベノミクスですが、第一の矢:金融緩和、第二の矢:財政政策(福祉と税の一体化)、そして第三の矢である成長戦略が来年4月以降の景気に大きく影響する事は間違いありません。少なくとも、診療報酬に厳しいでしょうね。その上、外資系の医療も参入してくる可能性も高く、日本の医療者は本当に厳しい状況に陥ると思います。これからも、危機感を持ってこれらの問題に対峙していきましょうね。

 最後に、「忙しいだけで毎日を過ごすと心を失ってしまう」という事をお伝えします。みんな仕事や家事などに追われていても、何物にも束縛されない空間や時間を持つって大切です。それが、読書などでもいいのです。時間的・経済的な限界はありますが、楽しむ事が必要です…公私のシンメトリーを大切にした環境創りは肝要なので忘れないで下さいね。

良い年末年始をお過ごしください❣❣

諏訪の杜病院 副院長 岩根美紀