インフォメーション 〜time now〜

今年は急に寒くなって、秋が本当に短かったですね。…街にはイルミネーションが灯り、近づいているクリスマスや年末を既に思わせますよね。ところで、先月のタイムナウで紹介した私のストレス解消法の一つである読書は、大学(イギリス)の研究結果によると、6分間するだけでストレス解消に効果があるらしいですよ。ヽ(;▽;)ノ

 このタイムナウをご覧になられる方は、年齢層も職種も様々です。だから毎回、医療のことばかり書いてもいけないし、かといって文学や趣味など畑違いの事ばかりに偏っても「けしからん」という話になります。意外と反響も大きく嬉しく思う反面、恐縮しています(縦横無尽に書かせていただいていたものですから…)。ですから、お伝えしたいことは、沢山あるのですが、最近は題材や内容を少し吟味するようにしました。

 今回は、「諏方の杜病院と私」と題して書くことにしました。「何故?」って疑問に思う方もいらっしゃると思いますのでその理由から説明しますね。丁度、看護師になって30年という節目の年なので自身を振り返ることにしたのです。その時に、諏訪の杜病院がなければ今の私を書くことが出来ないと思ったからです。

 長く仕事しているといい事ばかりではありません。人として、看護師(医療職者)としても辛い経験も沢山しました。生まれて真剣に勉強したのも、その大切さを知ったのも諏訪の杜病院に来てからでした。因みに、私より後に入職した知人の看護師達とは違って私だけは、平からのスタートでした。その時に悔しい思いもしましたが、この病院は年功序列ではなく頑張った人や頑張ってきた人を公平に評価するのだと認識できた事が逆に良かったのかも知れません。だから、本来の自分の持つ力以上のものが発揮出来たと思いますし、自分の持てる以上の力を得る事が出来たのかも知れません。更に不思議なことに、患者さんやご家族に悩まされた時にはスタッフに救われ、そしてスタッフに悩まされた時には患者さんやご家族に救われる…そんな年月を過ごしてきました。この間に、色んな人達との出会や別れ(公私共に)、年齢を重ねるごとに衰える体力や能力も実感しました。それでも、失ってきたものより得たものの方が多いと思えます。それが「諏訪の杜病院」で戴いた私の財産です。そして、同じ志を持ち共に働く仲間は、私の宝です。書き切れないほど嫌いな自分は一杯いますが、そう思える自分は一番好きです。

 この思いが全てなのだと痛感しています。価値観や考え方は違うと思いますが、職種や年齢を超えて通じるディベート力を兼ね備えるってとても大切なことです。それに加え、すぐに応えが見えなくとも未来を予知して起こすアクションに意味を見出して動き、結果をだせるって本当に凄いと思います。それを実践し、優しくも厳しく気長に私達に指導して下さる院長には、感謝してもしきれません。これからも、自己満足で終わらないように仕事には厳しく自己研鑽に励み、患者さんや地域の方々に喜んで戴ける医療が提供できるように努力を続けていきますので宜しくお願いします。

みんなでこれからもずっと一緒に素敵な歳をとっていきましょう!!

11月 岩根