インフォメーション 〜time now〜

 一雨ごとに涼しくなり、秋をひしひしと感じますね。秋の夜長をどう過ごされますか? 
私は、計画を立てていますが秘密です(*^^)v実行できるか自信がないから…(*_*)

 さて、先月はかなり大胆な発言をしましたが、あれは本音です。ここから少し寄せられたいくつかの質問にお答えしていきますね。「健康寿命」とは、生きている間に様々な理由で要介護となった期間を差し引いた日常生活を自立して元気に過ごす期間のことです。これと合わせて知っておいて頂きたいのは、「主観的健康観の向上」です。これは、病気や障害があっても、自らの能力を最大限に生かして生活の質(QOL)を高めていくというものです。簡単に説明をすると、一人ひとりが自分の価値観に基づいて、自分の状態に応じた健康づくりに主体的に取り組み、満足感を得ることが出来るようになるという事です。健康の質的な側面を重視した指標です。 
 透析患者さんを支える職種ですが、光心会では医師・看護師・臨床工学技士・臨床検査技師・介護福祉士・ソーシャルワーカー・ケアマネージャー・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・放射線技師・管理栄養士・薬剤師・医療事務などがいます。それぞれの専門性を活かしつつ協働して透析患者を包括的に支えるチームアプローチを光心会で実践する為です。病気や障害があっても、生き活きと住み慣れた地域でその人らしく暮らせることが殆どの方の希望ですよね…透析患者もそうです。だから、私たちは安全・安楽な透析を提供するだけではなく、安心して暮らせるような支援もしなくてはなりません。又、患者自身が、「主観的健康観の向上」に取り組めるようなアプローチも必須となります。ですから、病気や障害だけを診るのではなく、社会資源の活用なども含め、患者が自立できる支援にはどの職種が欠いても困るのです。担当者会議やICにも関係する殆どの職種が参加します。だから、患者の疾患や障害に限らず、ADL状況や患者背景も把握する必要に迫られます。患者に無関心ではいられないのです…!!生き活きと住み慣れた地域でその人らしく暮らすことを支えるということってこういうことだと思います。 
ちなみに、光心会全体に6人の医師が勤務していますが、2名は透析専門医でそれぞれが、透析室と病棟を担当しています。他にも、整形外科の専門医、リハの専門医、認定医が各1名います。コメディカルのスタッフも様々な認定などを持っていますが、説明するとそれだけで終わってしまいますので省略します(ホームページに一覧表作成検討中)。 
最後に一つお話させて下さい。他施設の方が、光心会施設の見学や研修に来られた際に、驚かれることがあります。それは、透析患者に活気がある点です。当たり前すぎて意識もしていなかったのですが、透析患者が、リハ室が開く前に集まり患者同士で会話し、リハも一緒に笑顔で実施しているからです。この中には、最高齢95歳の透析歴6年2ヵ月の患者も含まれています。凄いでしょう?素敵でしょう?だから、透析患者を包括的に支えるって必要でしょう?医療者や患者にも、一般の方や行政の方にもこれを理解して頂き透析患者の健康寿命延伸を支えて頂きたいです。その為の「透析施設基準設置」を願って(^○^)

     9月 岩根 美紀