インフォメーション 〜time now〜

 残暑の候、お互いに体調を整え日々の生活や仕事に頑張りましょうね。 
もうすぐ、学会が多く開催される時期です。本当に多忙になると同時に、大変な時期の到来です・・・まぁ、それだけスタッフが熱心に取り組んでいるということですから、嬉しく有難い悲鳴ですよね。頑張ります!! (^o^;) 
 それでは、現在の透析患者の状況をご説明したいと思います。2012年末の透析患者総数は、309,946人でそのうちの9,510人が腹膜透析患者で残りの300,436人が血液透析患者です。腎不全の治療法は、このほかに腎移植があります。同年の調査での年間腎移植件数は193件でした。毎年大体、200件前後で推移しています。この件数を多いと思われますか??それとも、少ないと思われますか??それぞれの立場によって意見は様々だと思います。ここでの私のコメントは、控えさせて頂きます。腹膜透析と血液透析には、それぞれメリットとデメリットがあります。ですから、透析療法が必要になった時には、自身の自己管理能力やライフスタイルなどに見合った方を選んで下さい・・・っていうか、今はその前に医師から、透析が必要と言われた時点で透析導入するか否かを、自身や家族が決めなくてはいけませんね。腹膜透析や血液透析にも色んな方法があるので興味のある方は、ネットなどで調べてください。 
 透析患者を取り巻く現況で今回私が、皆さんにお伝えしたいのは、現在の透析施設の問題や課題についてです。透析施設は、水質管理と透析時間でしか評価されていません。即ち、きちんと入院施設を持ち様々な職種を雇用している病医院も、そうしていない病医院も同じ評価です。世間一般の方に限らず、医療関係者の中にも「透析施設は儲けている」と誤解している方が多いですが、透析患者の健康寿命延伸を考え、透析だけをすれば良いということではなく、包括的に透析患者を支えようと努力すればする程、経費がかさむのです。でも、考えてみてください。透析導入をした殆どの方が、命ある限り透析をしなければならないのです。当然、歳もとっていきますし、体も弱ります。その時に、長年通っていた病医院で診てもらえない、フォローしてもらえないのって不安じゃないですか??元気に通院できる間だけしか診ず、フォローもできない透析施設って理不尽だとは思いませんか??私の父も血液透析を受けています。だからこそ、この問題を医療者の立場、患者の立場で大きなことだと共感ではなく、実感しています。この矛盾に医療者や国も早く気づき、患者自身も訴えていかなくてはいけないと思います。医療費高騰を問題にする前に、透析患者の健康寿命延伸のための施設基準を新しく設けるべきです。既に、看護やリハビリテーションなどには、きちんと基準があるのですから当然のことだと思います。基準ができれば、透析施設もそれなりに整備しなくては存続できなくなるので努力します。これだけでも、かなりの患者が救われ、健康寿命延伸に繋がり、それに伴い医療費も削減できるのです。こんなに素晴らしいことってありますか?患者が報われて医療費も削減できるんですよ\(◎o◎)/!!是非、実現していきたいです。 

     8月  岩根 美紀