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 はじめまして、リハビリテーション部理学療法士の長尾貴幸です。私が理学療法士(以下PT)として働きはじめて2年半が経ちました。先輩PTや多職種の諸先輩方のご指導のもと、色んな事を経験させて頂き、今では自分の興味のある分野も見つかりつつあります。

 さて、私の持っている理学療法士の資格は国家資格ですが、この他にも呼吸認定療法士(当院スタッフ3名取得)、心臓リハビリテーション指導士(同3名)、住環境コーディネーター(同6名)など医療分野といえども、更に、たくさんの専門資格があります。専門資格は他者から認められることは勿論ですが、その資格を取得するための過程で得た知識が何よりのメリットになると思います。私も再来年度にかけて更なる専門資格の取得を目指して頑張っていまいます。

 そんな私が入社してすぐに興味を持ったのが「放送大学」という通信制の大学です。放送大学は興味のあるものであれば1教科から専攻することができ、所定の単位数を取得すれば「学士」の資格が取れます。学士のことは学生時代の恩師から『これからは学歴や資格が優遇されることも損をすることもあるから。若いころに苦労をしておくと、いつかきっと自分のためになるから色んな事に挑戦すると良いよ。』と紹介され興味を持っていました。当初は「専門学校でそれなりに頑張ってきたのだから、大学生に専門知識で負けたくない!」、「学士の資格を持っていたら、いつ何の役に立つのか…?」と半ば曖昧な理由で上司に相談しました。当時、放送大学の大学院に通っていた先輩PTに話を聞いて頂き、「働きながら学べる大学だから良いと思うよ。物事はやりたくない理由はいくつでも見つかるけれど、やりたいと思う理由はなかなか見つからないから、今のあなたのその気持ちを大事にしなさい。」と背中を押して頂き一念発起することができました。これといった趣味もない私にとっては学習センターでDVDを見て学ぶシステムは新鮮で、休みの日や仕事の合間を活用して勉強したい事を、勉強したい時に学べる特徴に満足しています。しかし、理学療法士と大学生といった二足の草鞋を履くことは思った以上に大変で、通信指導の期日や単位認定試験が近づくと毎回ヒヤヒヤしながら机に向かっています。私が通っている放送大学に現在、諏訪の杜病院の看護師5名、臨床工学技士2名の計7名が在籍しています。「勉強は一人でするもの」と思っていますが、口約束をしたわけでもなく皆が「自分自身のスキルアップに!」、「新たな資格を取りたい!」と同じ志を持った人が身近にいる環境の中、勉強できる私は恵まれているなあといつも感じています。学士をとることだけがゴールではありませんが、先輩方と共に学びながら日々成長しています。大学のセンターを覗いてみると年齢幅はとても広く、同年代の方から高齢者と様々です。学ぶ内容も十人十色で興味があれば1科目から専攻できます。24年度2学期の授業は10月からスタートしていますが、来年度からであれば入学が可能です。みなさんも一緒に教養を深めませんか?

平成24年11月 長尾貴幸