インフォメーション 〜time now〜


 今回、time nowを担当します、諏訪の杜病院 作業療法士の長尾です。よろしくお願いします。

 秋が深まり徐々に寒さが厳しい季節となってきました。突然ですが、「○○の秋」というと皆さんは何を思い浮かべますか?「食欲の秋」や「運動の秋」など様々ありますが、私が真っ先に思い浮かべるのは「読書の秋」です。

 私は小さいころから本を読むことが大好きで、文章で表現されたシーンを頭の中で想像し、小説の世界に入り没頭します。その時間が、とても好きです。しかし、皆さんの中には活字に苦手意識を持ち、本を読まないという方もいらっしゃるだろうと思います。そこで、今回は読書がもたらす効果についてお話をさせていただきます。
 1つ目は「語彙力や文章力が養われる」です。本を読んでいくと知らない言葉が出てくることもしばしばあります。必要に応じて調べる手間はありますが、自然と多くの言葉が身に付くため、メールや資料作成などビジネスシーンで活かせるかもしれません。
 2つ目は「想像力が豊かになる」です。絵本のようなイラストがない本は、言葉や文章から情報を読み取らなければなりません。ここに苦手意識を持つ方が多いのではないかと思いますが、登場人物の立場や心情などを想像し汲み取ることは、日常生活でも相手の気持ちに寄り添うためのヒントになるはずです。
 3つ目は「ストレス解消になる」です。ストレスを受けると偏桃体が興奮しネガティブな発想が活発に引き起こされるそうですが、読書によって本に没頭すると偏桃体の活動が鎮められ鎮静効果が得られるとのことでした。ある研究の調査では、読書をする人はしない人に比べてストレスが60%以上も低下するという結果が出ていて、最も優れたストレス解消効果を持つことが分かっているようです。このように読書には多くのメリットがあります。

 私自身、最近は忙しくて本を読む機会は減ってしまっていますが、読書には様々な効果がありますので、時間に余裕があれば本を読まれてはいかがでしょうか。


令和4年11月 タイムナウ 作業療法士 長尾澪椰美