インフォメーション 〜time now〜


初めまして。今月のtime nowを担当します、透析室看護師の野上思緒梨と申します。よろしくお願いします。

 桜も見頃を迎え、すっかり春の陽気となりました。新入学される方や新社会人となられる方など新たな門出を迎え、不安や喜びを抱いている方も多いことと思います。
私自身も今年3月、看護師国家試験を無事に合格し、晴れて正看護師となりました。これまでの働きながら学んでいた学生の頃とは違うので、私も今春から「新社会人」になった気持ちでいます。

 今回は、5年間の学生生活の中で私が感じた「学ぶ」ということについてお話させていただきます。私の通った大分市医師会看護専門学校では「教育学」という科目があります。これは、子どもの頃の義務教育のように与えられるだけの受身の知識ではなく、自分から主体的に興味関心を持ち、知識や技術を獲得しようと動くための授業です。これを、「生涯学習」と言うそうです。この授業で学んだことは、患者さんへの教育はもとより、自分自身の学びに活かせます。また、看護師に限らず、どのような人でも、何歳からでも、自ら行動することで、その人の人間性を豊かにする経験や知識を獲得することができるという事も教えていただきました。

 私自身、看護師になりたいと思ったのは、社会に出て出産した6年後のことでした。当時は、生活の見通しは何も無かったのですが、ただ「やってみたい」「看護のことを知りたい」という気持ちに突き動かされて、看護学校を受験しました。もちろん、不安はありましたが、同時に学べる喜びもありました。合格した時のあの気持ちは、今でも忘れられません。自分で選び、望んだ事を学べる環境は、これまでの学校生活では得られなかった充実感がありました。そして、自ら学ぼうと行動した経験やそこで得た知識は私自身の大きな財産となっています。

 正看護師としてのスタートラインに立てた今、ここから本当に「学び」の真価が問われると思います。学ぶ楽しさを忘れず、「生涯学習」を継続して、これからも向上心を持って人のために尽くせる看護師を目指していきたいと思います。






4月タイムナウ 透析室看護師 野上 思緒梨