インフォメーション 〜time now〜


 寒さは残るものの、暦の上では春を迎えました。1月下旬に、ケニアから帰国した私には、日本の寒さが身に堪えました。でも、想像していたよりも、寒くはなかったです。

 皆さんが滅多に経験することのない経験をしましたので報告します。それは、コロナウイルス水際対策の「帰国者隔離」のお話です。成田国際空港ターミナルに着き飛行機を降りたら、誘導されてPCR検査や携帯電話への「My SOS」登録などを、所定の場所で流れ作業でしていきます。その後、同機の乗客が同空間で待機するのですが、待ち時間が長いです。私たちは、5時間以上空港内で待たされました。これは、検査が長引いているのではなく、宿泊施設選定に時間がかかっているらしいです。その間、詳細な説明は一切なく、結構疲れますしイライラや不安も時間と共に増していきます。しかも、早い乗客との差は、数時間にも及ぶのですから当たり前です。振り分けられたナンバーを呼ばれ、荷物を受け取って税関を通り入国審査です。やっと「日本に入国できた」と思ったら、そこで同じホテルに隔離される乗客が揃うまで、また待たされます。揃ったら、バスに乗ってホテルまで移動です。ホテルでは、各々が受付で必要な説明や検温を受けた後、夕飯とパックのお茶、500mlの水を3本、体温計を受け取って部屋に誘導されます。夕方の6時前に空港に着いて、部屋に入れたのは深夜1時頃でした。隔離中は、3食冷や飯です(刑務所か?!)。唯一、インスタントのカップみそ汁だけが温かいのですが、いくら日本食が恋しくても3食インスタントみそ汁を毎食飲めませんから最低でした。水分は、コールセンターにお願いすれば、1回に3本まで注文できます。私の待機場所は、出前などもできず、差し入れも係の人に封を開けられて中身を確認されてから渡されました。アルコールは、勿論禁止です。コーヒーなどの嗜好品もなく、コーヒー好きの私には堪えました。部屋は、トイレ移動に私の短い足でも5歩です。まるで、ブロイラーのように育てられました(笑)。PCR検査は、3日目と開放日(6日目)に受けました。陰性でも、成田空港までバスで戻らされて、夕方頃にようやく解放です。そこから、陸路で大分までですから大変でした。因みに、これらの待遇は、宿泊施設によって違うようです。出前など可で、コーヒーなどもあり、パジャマがつくところもあるそうです。隔離で、最低な場所は検疫センターの宿泊施設だと思います。タオルなどのアメニティさえないようですからね。また、喫煙の有無を聞いてくれる空港もありますが、聞いてくれない空港もあるようで、必然と禁煙になるようです。いずれの待機所も、この6日間は他者との接触は禁止ですので、他人の顔を見ることさえありません。結構、色んな意味で忍耐が必要な場所と時間になります。設備についての詳細な説明はありませんから、事前におやつを準備して、空港内の待機中に自販機で、好きな飲み物数本くらいは買って持ち込んでいた方が無難です。着替えも余裕を持っていた方がいいでしょう。私は、毎日手洗いしていました。

 オミクロン株は潜伏期間も短く、国内で感染も拡がった今、これほど大袈裟な水際対策は、時間と税金の無駄遣いだと思います。入国時のPCR検査、隔離後3日目のPCR検査が陰性なら、開放してもいいと思います。さほど意味のない「My SOS」も不要になります。これだけでも、かなり節税できるので、国民に使えばいいと思います。日本のコロナ対策は、先進国なのに慎重過ぎて的はずれだと痛感します。島国の国民性でしょうか?

 さて、いつもなら習主席や中国の問題しか書きませんが、珍しく中国共産党の理論誌「求是」に、「そうだなぁ!」と頷けたことがあったので、「寝そべり主義」の問題をお伝えします。これは、SNS上で若者の間で共感が広がり、社会現象にもなっています。逆に捉えれば、中国の社会保障が脆弱だからこその国民への押しつけなのかもしれませんが、一理あるので読んでみて下さい。「過度な社会保障を行うことで、怠け者を養う福祉主義の罠に陥ることは、断固防がなければならない。」「激しい競争社会に背を向け、頑張らず欲張らず、ストレスのない生き方を目指す」とあり、昨年8月に習主席は「社会の階層の固定化を防止し、誰もが発展できる環境を作り、寝そべり主義に陥ることを避けなければならない。」と述べています。社会保障については、日本でも生活保護などの問題が取り上げられています。社会保障が悪用されることのないように、本当に必要な国民が受給できるように、必要な人員を雇用・配置して、精査できるシステムを構築しなければならないと思います。社会保障の充実を望むのであれば、国民は政治に関心を持ち、税金をもっと払わなければならないと思います。ケニアでも消費税が16%ですよ💦また、過保護な法と社会が、労働の尊厳を奪っている現実も受け止めなければなりませんね。国民には権利がありますが、義務もあるのですからね。社会では、義務を果たしてからの権利だという事を忘れてはなりません。何らかの組織に属して、仕事に就いているのであれば、組織の一員としての自覚くらいは持たねば、組織だけでなく仲間も不利益を被ってしまいます。属する組織に不満しかない人は、自分の可能性に懸けて、最適な居場所(職場・家庭)を探してみてはどうかと思います。私は就職する際、いつも骨を埋める覚悟を持っています。しかし、十数年務めた前勤務先を飛び出した人間です。その時、役職を頂いていて人材育成の担当もしていましたし収入も十分でした。しかし、どうしても一部の方針の違いを譲れず、親身にご指導いただいた方々に断腸の思いで退職の意を伝え、35歳でそれまでの立場や環境を捨て一から、新しい職場に身を置き挑戦をしました。結果、後悔はしていませんし仕事もプライベートも充実しています。だから、合わない職場にとどまって諦めたり腐ったりして欲しくないと思うのです。もし、可能性に懸ける勇気も自信もないのなら、せめて周囲を褪めさせる言動は慎みましょう。皆が、聴いていて知っています。

 世界は、中国vsアメリカ、ロシアのウクライナ侵攻などで緊張状態にあります。この様な中で、韓国メディアが、韓国政府の高位公職者犯罪調査庁が調査権を乱用して、政府高官だけでなく、正当な理由もなしに140人を超える記者の携帯電話も通信会社に照会させていたそうです。民主主義国家ですよね?怖くないですか?何を考えているのでしょうか?どこに進もうとしているのでしょうか?理解できません。まぁ、国民感情で、国際条約も無効にするような国は、もはや法治国家でもないので仕方ないのでしょうか?本来ならば、アジアの平和と利益を守るために日韓が協力しなければならないのに、韓国が前に進まない限り、日韓は世界に振り回され続けるのでしょう。世界の大国に、浅はかで愚かなアジア人たちだと思われても仕方ありませんね。日本には、軍事力もありませんしね。このままの法や外交で、日本は国土や国民を守れるのでしょうか?不安です。





2月タイムナウ 岩根