インフォメーション 〜time now〜



 最近、朝夕が冷え寒がりの私には、日中でも上着が必要な日があります。よい季節ですが、朝夕の寒暖差がありますので、風邪など引かないようお気を付けださい。

 収束の見えないコロナ禍に於いて、当会と共生の会では患者さん、利用者さんは勿論のこと職員にも感染者が出ていないことをお伝えします。これも、感染予防の観点から面会制限等に協力してくださる患者さんや利用者さん、ご家族のお陰だと感謝しております。また、職員も医療職者であるという自覚のもと自粛をしてくれているからこその結果だと感謝しています。関係者の皆さん、本当に有難う御座います。これからも、状況に応じた予防対策を徹底していきましょう。でも、面会制限にはジレンマも抱えています。闘病されている患者さんや利用者さんの一番の薬であり楽しみでもあるご家族との面会を控えて頂くのは、本当に辛いです。実際に、認知機能や活気が低下する患者さんや利用者さんもいらっしゃいますし、何より、皆さんが寂しい思いをされているのが一番辛いのです…でも、感染も…。

 最近の私の感心事は、「印鑑」が必要なくなるかもしれないということです。確かに、オンライン化になれば手間が省けるとは思いますが、1873年(明治時代)に印鑑登録制度が導入され、実印のない証明書が法律上の証拠とならなくなってから、あらゆる場面で印鑑を使用する頻度は高く、日本人にとって印鑑は身近なものになっていたからです。また、ITの苦手な私には不安もあるのです。簡便になると、手軽さが招く不幸もあるでしょうしセキュリティもしっかりして、安心して使える環境を整えてから移行して頂きたいと思います。

 先月のタイムナウを書き終えて気づいたことがありましたのでお伝えします。「普段、人と戦わない人」ですが、私は温和で人障りのいい人を「優しくて大人だなぁ」と思っていましたが最近では、誰にも優しく嫌なこと一つ言わず、腹を立てない人は、仏様ではなく何事にも関心や責任がなく、真剣じゃない人が多い事に気付いてしまったのです。若しくは、自分の意見は曲げないけれど、相手を納得させるほどの根拠がなく「まぁ、我慢すればいいか」と自分を目線の上に置く人ですかね。このタイプの人たちは、自分に火の粉や災いが降りかからない限り、強く主張することも熱く議論を交わすこともありません。気持ちがないから熱くならない。熱くないから、人が動かせないタイプです。一番悪いなれの果ては、関わろうともしない人です。「譲っている」のではなく「逃げる」人です。「人間は、考える葦である」で有名なパスカルは、「人間の弱さは それを知る人より それを知らない人たちの方に ずっとよく現れている」と説いていますが、このタイプの人たちは、概ね自分の都合や立場しか考えられず、「こんなに頑張っているのに」という考えに至ってしまうのだと思います。でも逆に、いつも「ギャンギャン」誰かと戦っている人は、欲求不満の表れではないかと思います。その欲求不満の原因も色々あると思いますが、大体が①自信がない②感謝できない③孤独(親身になってくれる人がいない)④自己主張が強い⑤自己責任を負わない のいずれかに当てはまると思います。周囲にこんな人がいたら、疲れるだけなので「時間と距離をあけて」冷静な対応だけをしてください。相手の求めるような状況を作れませんし、満足のいく答えもあげられないのですから仕方ありません。気を付けましょうね。



タイムナウ 10月 岩根
Keyword:あなたの人間観察論