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 初めまして、理学療法士の廣田です。諏訪の杜病院に入職して6年程してから、デイケアセンター月うさぎに異動し1年半が経ちました。諏訪の杜病院で学んだ理学療法の知識を生かし、初めての介護分野で活躍できるように日々奮闘しています。

 今回は私の趣味である「バス釣り」の話をしたいと思います。もともと小さいころから海釣りや川での魚採りが好きでしたが、図鑑などを見ているうちに次第にブラックバスという魚に興味を持つようになりました。外来種であることや肉食魚ということで少し恐怖心を持ちながらも、それに勝る好奇心を持っていました。10歳の時に近所の池にバスがいるらしいという噂を聞きつけ、友人たちと釣りに行きました。道具も方法も滅茶苦茶でしたが、その時に釣れた1匹の感動を今でも覚えています。それからは、バス釣りにどっぷりハマり、友人たちと四六時中自転車で市内を駆け巡っていました。

 日本には各県にバス釣りのプロ団体が存在します。彼らや地元の釣具屋が中心となって、バス釣りの啓発や釣り場の清掃活動、マナーの普及にアマチュア大会の開催などを行ってくれています。私は、毎年行われるアマチュア大会出場を楽しみにしています。大会には、毎回100~200名の参加者が集います。皆が釣りバカの強者で、私も負けないように釣り場に通い戦略を練っています。目標はもちろん優勝、若しくはコンスタントに上位に入賞をすることです。1か月以上前から釣り場の環境の変化やバスの反応、競技相手の動向をチェックし、当日の釣りプランを組み立てています。しかし、相手は生き物なので当日の状況が予想と反することも多々あります。その為、時には普段と真逆の釣り方をしてみたり、航空写真で地形を見直すなど様々な視点からの情報取集を怠らないように心掛けています。実際、予想通りの釣果がでることもあれば、前日の状況とは一変して反応が全くなくなることもあります。事前に色々な可能性を予想して引き出しを準備しておくことで、多様なシチュエーションにも素早く上手い対応が出来るのだと思います。とは言っても、「釣りに答えはない」ことを常々痛感させられています。因みに、昨年の結果はノーヒットで終わりました。情報をもとに、試した方法が適切でなかったことが判明したので反省し、次回からはより最善な方法を選択できるように、打ち込んでいきたいと思います。

 私の仕事でも、確実な正解というものはありません。月うさぎには様々な介護度の利用者がおり、障害やその程度も異なります。こちらが良いと思っていても、利用者によっては良くなかったことも多々経験しています。利用者とのコミュニケーションはもちろん、利用者のバックグラウンドをしっかりと把握し、常により良い方法があるかもしれないという意識を持ち仕事にも取り組んでいきたいと思います。




9月タイムナウ デイケアセンター月うさぎ 理学療法士 廣田大貴