インフォメーション 〜time now〜

 台風の上陸の度に、私はケニアから皆様のご無事をお祈りしています。

 まずは、朗報です。我々のこれまでのケニアの活動が契機となり、ケニア共和国に日本式リハビリテーションの導入が予定されました。ケニア共和国にも理学療法士や作業療法士の資格制度はあるのですが、物療や器具の選択と調整に重きが置かれていて、身体機能やADL・QOL向上のための科学的根拠に基づいたリハビリテーションがなされていない状況でしたので、とても嬉しく思っています。まずは、理学療法士や作業療法士に知識や技術の修得をしてもらい彼らを媒体として、真のリハビリテーションの提供という形で対象者(患者・患児)に還元できれば本懐です。又、日本の医療関係者の生産型海外活動の礎になれれば、いろんな意味で夢の広がる活動だと考えています。この活動は、今月初旬から始まりました。日本から、医師・看護師と理学療法士の有志二名が渡航しています。23歳の女性の理学療法士の子は、天然でとても驚かされることが多いです。彼女は、ケニア渡航二度目なのですが、日本のドライヤーを直接ケニアのコンセントに差し込んで、ショート寸前のところでドライヤーが赤く光り電源を切ったので怪我もなく火事にもなりませんでした。「前も普通にコンセントに差して使ったので」という返答、「前は、ケニアのドライヤーで挿し口が違っていたでしょ?」と言うと「本当ですか? 忘れてました」とあっけらかんと笑顔で答えます。そうなると、こちらも怒る気にもならず失笑してしまいます。ドバイ空港の迷子事件等でも心配させられますが、とても率直な子で癒されます。

 最近の日韓関係ですが、文大統領は政策ミスで戦後最悪の経済成長や失業率を招いてしまいました。反日感情を高め、批難を逃れ再選を果たそうとしているようです。国際法を無視して日本に必要以上の嫌がらせを続け不当な賠償要求をしてきたのは韓国です。 韓国は、マスコミを利用して自分たちの主義主張を通すのが上手い国です。日本国民の中には、日本政府もマスコミを使って、世界に訴えるべきだと考えている方も多いと思いますが、日本政府は韓国に対し「話し合いの出来ない国」だと承知しているので、同じ土俵に立たずに傍観しているのだと思います。日韓関係を良くする早道は、文大統領が退き良識や常識のある人が大統領に選ばれる事だと思います。それから、反日教育を絶対にやめるべきです。

 何故なら、教育が全ての基盤であると私は考えていますが、偏ると洗脳になってしまう恐ろしさも兼ね備えているからです。偉人を育てた吉田松陰の「松下村塾」では、倫理道徳、政治経済、農学に医学、地理に歴史といった総合学的なことを1年数か月教育し、92人の門下生がここで学び、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋などを輩出しています。しかし、松陰はとても過激な考えの持ち主で、人の心を掴み巧みにコントロールするのに長けていて、上手く偉人たちをその道に進むように洗脳して導いたとも云われています。そんな彼が、神格化されたのは、藩の体裁や戦争を正当化するために利用されたからだそうです。「松下村塾」を訪れる前に詳細を知っておくべきでした。

 教育は、自分たちの思いや価値観を押し付けるのではなく、万人に通じる道徳やマナー、正しい知識や技術を教育することが、とても大切だと肝に銘じて「急がば回れ」で、「人を育てる」ことこそが、明るい未来に通じる確実な道なのだと信じて、今後も日本やケニアで汗をかいていきたいと思います。


8月タイムナウ 岩根

Keyword : 教育の意味