インフォメーション 〜time now〜

 皆さん、こんにちは。訪問介護事業所ひだまりのもりの平野です。

 私はサッカーJリーグのチーム『大分トリニータ』を応援しています。



 Jリーグ発足当初よりサッカーの試合の放映があれば見ていたのですが、正直なところ地元のサッカーチームにそれほど興味はありませんでした。そんなある日、熊本で大分トリニータのホームゲームが行われる事を知り、日帰り旅行がてら高速バスに乗ってふと足を運ぶことにしました。緑に囲まれたスタジアムの開放的な雰囲気、テレビでは伝わらない実際に目の前で行われる試合の熱気、そして選手が90分間戦い抜いて手にした勝利に、今まで知らなかった世界の新しい地図を広げたような気分になりました。

 あれから10年以上の時が流れ、大分トリニータを応援している事が周囲の方々にも知られるところとなり、光心会の病院や施設を利用される方々から声をかけていただくことも度々ありました。その中でも特に印象に残っているのは、スタジアムで観戦した私よりも試合内容に詳しく、私に選手の動きを教えてくれたAさん、大分トリニータに関するニュースがあるたびに私にいち早く情報を伝えてくれたBさんのお二方です。視力の低下によりラジオだけが情報源だろうと思われるお二方にとって、勤務時間のなかで慌ただしく動く私に、ほんの一言二言大分トリニータの話題に触れる事が、お二方にとってどのようなひとときだったのか、今となっては確かめる術がありません。

 大分から陸海空を使い1万人が上京して声援を送ったJリーグナビスコ杯優勝の歓喜、選手が傷つけられそうなラフプレーを受けた時の怒り、どんな時も共に闘ってくれた選手が、さまざまな事情によりチームを離れる時の悲しみ、得点が入れば見ず知らずの人とハイタッチする楽しさも含め、すべて『大分トリニータ』が私に与えてくれた恩恵だと思っています。

 この文章が掲載されるのは、令和元年の8月。8月は日本国にとって重要な意味を持つ月でもあります。願わくば、これからも空にサッカーボールが舞う平和な世の中でありますように。




8月タイムナウ 訪問介護事業所ひだまりのもり 平野