インフォメーション 〜time now〜

 みなさんこんにちは。今回Timenowを担当する事務局の古家です。
よろしくお願い致します。

 今年も残すところあと少しになりました。12月に入り我が家の子供たちは、サンタさんが来るのを毎日心待ちにしていて、プレゼントのことで頭がいっぱいです。

 私には、小学2年生と、保育園年中の子供が2人います。毎日、寝つかせる際に、絵本を読むのですが、今回はおススメの絵本の紹介をしたいと思います。ハンス・ウィルヘルム作の「ずーっとずっとだいすきだよ」という絵本を、皆さんはご存知ですか?小学校低学年のお子さんをお持ちの方はご存知だと思いますが、小学1年生の教科書に採用された絵本で、普段考えることの少ない愛する者との死別がテーマの作品です。犬のエルフィーは、男の子と大の仲良しで一緒に大きくなりました。でもエルフィーは犬だから男の子よりずっとはやく大きくなりました。そして、だんだん老いて太っていきました。男の子は寝る前には必ず、「エルフィーずーっとずっとだいすきだよ」と言ってあげていました。男の子の家族もエルフィーのことは大好きでしたが、誰も口に出しては伝えていませんでした。言葉に出さなくても、分かってくれると思っていたのです。ある朝、目を覚ますとエルフィーが死んでいました。みんな悲しくてたまりませんでしたが、男の子は毎晩エルフィーに「ずーっとだいすきだよ」と言ってあげていたのでいくらか気持ちが楽だったというお話です。

 人間だろうと動物であろうが、愛する者に「愛している」と素直に告げることで、日々の暮らしを暖め幸せにしてくれる、そしてやがてやってくる「死」をいたずらに嘆くことなく愛の思い出が悲しみをも癒し、慰めまでももたらしてくれるのであるというお話しです。

 我が家にも3歳になるトイプードルのはなちゃんがいます。この絵本を読んでから、子供たちははなちゃんに毎晩「ずっと大好きだよ。ずっと一緒にあそぼ」と言っています。まだ幼いので死という意味をどこまで理解しているのか量り知れませんし想像もつきかねますが、自分の気持ちを言葉に出して相手に伝えることの大切さは分かってくれたような気がします。最近ひらがなを読めるようになった5歳の娘は、はなちゃんに絵本を読み聞かせするのが楽しい様です。