ホームページ新年巻頭言


平成30年元旦
諏訪の杜病院院長 武居光雄

 新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。昨年は無事に医療法人光心会設立20周年(病院開設17年周年)を迎える事ができました。これも私共を応援して頂いている皆様の御協力の賜物と深く感謝しております。

 昨年は、障害児リハビリテーションのための新館新築工事が完了してスペース的に余裕を持って治療できる体制を整えました。今年から本格的に始動です。また、新たに2名の医師が仲間に加わり、セラピストも80名を超えて充実したリハビリテーションを提供できる体制を整える事ができました。国外においてはナイロビ市内に開設しているFOREST JAPAN DIAGNOSTIC CENTREをMEDICAL CENTREに格上げすることができ、(個人的には)ケニアの医師免許も取得できたため直接の医療行為が可能となりました。今年も障害児・障害者・高齢者・心や体を病んでいる方々に対して、医療だけではなく、社会で生活するという視点から可能な限りのお手伝いを続けてゆこうと考えています。また、ケニア国における医療サポート体制にも今まで以上に力を注ぎたいと考えています。具体的には、

Ⅰ:日本国内

更に障害児リハビリテーション提供体制の強化をします。例え障害があっても将来の日本を背負って立てるような若人を育ててゆきます。そのために専門スタッフの強化増員を行います。

内部障害に対するリハビリテーションの強化をします。特に腎臓リハビリテーションの普及啓発活動に力を注ぎます。平成31年3月8日から10日にかけて第9回日本腎臓リハビリテーション学会学術集会を別府で開催する事が決定し、本格的にその準備を開始します。特別ゲストとして『NHK生さだ』で有名な『さだまさし』さんにお越し頂く事と、腎臓リハビリテーション指導士制度を開始する事が決定しました。


Ⅱ:ケニア

昨年度開設した内視鏡センター及びCPXセンターの充実を図ります。

昨年出来なかったライフサポートセンター開設準備を開始します。

ナイロビ大学とMOUを締結し臨床・教育の面でコラボレーションを開始します。

③に伴い、大分大学ともMOUを締結します。

ケニアでは経済成長に伴い、疾病構造が変化してきており(特にナイロビ市内において)欧米化が見られています。その結果、生活習慣病が増加し日本のような障害者が増えてきています。また、障害児施策がほとんど実施されていません。これらを鑑みて、ケニア国民に対して少しでも役に立つような医療サポート体制構築を行う予定です。課題は山積みですが、一つずつゆっくり確実に前進しようと行こうと考えています。


Ⅲ:人材育成

国内国外における共通事項の課題としての人材育成にも今まで以上に力を注ぎたいと考えています。JICAとの人材育成コラボレーションも1年半が過ぎました。良い医療・福祉・保健を行う為には良い人材が全てです。これは世界共通事項であり、日本とケニアのお互いのための交流を活発化させてゆく予定です。

どうぞ、本年も宜しくお願い致します。