インフォメーション 〜time now〜

 「日本は、蒸し暑い!!」が、ケニアから今月下旬に帰国した私の第一声。やはり、気候はケニアの方が断然過ごしやすいと実感します。

 今回は、私が驚いた事や感銘を受けた事の中からいくつかをご紹介しますね。まず、驚いた「BRICsレポート」から話します。BRICsとは、B(BRAZIL:ブラジル)・R(RUSSIA:ロシア)・I(INDIA:インド)・C(CHINA:中国)の略なのですが、これから先の世界経済の中枢をこの4ヶ国が担うようになるという内容です。これによると、2032年に、インドのGDPが日本を超え、2050年にはアメリカに近づき、インドが世界第3位の経済大国になるというのです。「まぁ、あながち外れてもいないなぁ。」とは感じました。何故なら、インドは11億人の人口を抱えているので、その消費パワーは凄いと思います。尚且つネットの普及により同じ土俵に立ち世界をマーケティングにしたのですからね…実際に、インドのGDP上昇率は6%の予想を超えて8%だったのも事実でしたからね。それから、インドでは教育システム再構築をして『教育の徹底』を図っています。暫くは、インドの経済が上向くことが容易に想像できます。反面「それはないでしょう!?」という気持ちも強いです。国民性の問題と言うか…いつかは、中国と同じ末路を辿る気がします。それから、「頑張れ!!にっぽん!!」という希望やエールも込めてそう思いたいです。

 次は、『ラマダン』です。イスラム教徒がこの期間、1日5回の礼拝を遵守すること、そして「神を畏れかしこむ気持ちを起こす」ために、明け方から日没まで断食を行うという事は知っていましたが、礼拝は別として断食は、成人(私は勝手に18歳と思い込んでいました)からするものだと思っていましたが、ケニアのイスラム教徒によると6~7歳から断食もするそうです。私なら耐えられませんが、これが宗教観なのでしょう。

 「凄いな!!格好いいなぁ!!」と思ったのは、スペインの画家のパブロ・ピカソが、スペイン戦争におけるナチスの無差別爆撃への抗議を込めたと言われる「ゲルニカ」を「これを描いたのはあなたですか?」というナチスの問いにピカソが「「いや、違う。君たちだ」と返答したという話がありました。民主主義のパラドックスの象徴であるヒットラーやナチスに、強い意志と覚悟で自身の職業を以て戦っていたとしたら敬嘆しますよね。

 最後に医療関係者のご紹介で終わります。フランス人医師(ドイツ出身のアルザス人)のアルベルト・シュバイツアーのお話です。有名な方なので、皆さんもご存じだとは思いますが紹介します。この方は、アフリカのランバレネで暮らし外科医として、生涯を懸けて医療活動を、お亡くなりになるまでされていました。1952年のノーベル平和賞を始めとする様々な賞を受賞されています。私は、途上国での長年に渡る医療活動は基より、この方の遺されたお言葉や「生命への畏敬」という文章などに、共感と感銘を受けました。長くなるので、今回は、お言葉だけをお伝えします。「成功は幸せの鍵ではない。幸せが成功の鍵だ。もし自分のしていることが大好きなら、あなたは成功する。」「成功の最大の秘訣は、他人や状況に振り回されない人間になることだ。」「人のために生きる時、人生はより困難になる。しかし、より豊かで幸せにもなれる。」「変わる事のない優しさは、多くを成し遂げる。太陽が氷を溶かすように、親切の行いが誤解や不信や敵意を蒸発させる。」などですが、現人神みたいですよね。ご興味のある方は関連書物をお読みになってみて下さい。もっともっと感動しますよ…!!それでは、この辺で終わりたいと思います。また、来月のタイムナウで(^.^)/~~~

平成29年6月タイムナウ 岩根