インフォメーション 〜time now〜

 いよいよ夏本番!!皆さんはどの様な計画をお持ちですか?私は、8月にTICADがケニア国で開催されるのに合わせて渡航予定です。本当に、貧乏暇なし状態です。

 皆さんにこれまで幾度もお伝えしてきましたが、私共はナイロビ(ケニア国)で会社として検査センターを開設し、それとは別にNGOも立ち上げ、スラム街の巡回医療を行っています。更に、今年の夏から現地日本企業に協力してヘルスケアをサポートする予定です。又、NGOはJICAとも協働しております。ですから、バングラデシュでJICAから派遣されていた邦人の皆さんが、テロ被害に遭い亡くなられた事件は、とても衝撃的で愕然としました。高い専門知識や技術・経験、更には途上国の発展に尽力するという志をもった邦人が7名も、何故あのような形で命をおとさなければならなかったのか!? 絶対に許せません。宗教的な問題なのかもしれないけれど、過激派は宗教の域を超え、もはや殺人軍団と化しています。ニース(フランス)でも、また無差別テロで84名もの尊い命が突然奪われました。ドイツでも銃乱射や自爆テロが相次ぎ沢山の方が被害に遭っています。「人道」って何なの!?と問いかけたくなります。亡くなられた方々やご家族の無念さや苦しみを考えるとかける言葉も見つかりません。国際社会は、火の粉が降りかからなければ「人道」を盾に手を拱いて傍観し続けるのでしょうか?東アジアまでテロが拡散してきている事を、アジア周辺諸国の国民や日本国民は解っているのでしょうか!? 理解しないまでも、気付いているのでしょうか?既に、遠い異国の地の出来事ではなくなってきているのです。トルコでも、軍がクーデターを起こしました。物騒な国際情勢、本当に「明日は我が身」だと思わなければなりません。いつも、いつも考えている訳ではありませんが、時々強い不安や恐怖にかられる事もあります。ケニア赴任中は日時や場所などを常に頭に入れて行動しています。テロに遭遇した場合、最優先は避難する事です。でももし、捕らえられて絶対に助からない状況に陥った時には、人質が決死の覚悟を持って協力する事が肝要です。犯人グループよりも必ず人質の方が人数では勝るのですから…彼らは、話し合いに来ているのではありません。異教徒を殺すために来ているのです。最後は、武器を待たなくとも一か八かで戦わなければ救いがない事を認識しておきましょう。私は、テロのニュースを見る度に自分と重ねてしまい杞憂してしまいます。海外赴任する私達の問題はテロだけに限りません。1985年のイラン・イラク戦争の折、日本政府は危機的状況を理由にテヘラン在留日本人の救出を断念しています。その当時も、国民の命や安全さえ守れなかった日本政府でした。その時邦人たちを救ったのはトルコ政府とトルコ国民だったのです。せめて、自衛隊に救出はして欲しいです。

 話は変わりますが、諏訪の杜病院では内部障害のリハビリテーション(以下リハ)にも力を入れてきました。原疾患や合併症などの違いがあり、難しいところもありますが、今後は腎臓疾患患者の個々の状態に適した効果的なリハ内容(運動量も含む)の更に詳細なエビデンスを構築し、ガイドラインの設定は基より、その後の改定にも寄与していきたいと考えております。何故なら、腎臓疾患患者さんのADL・QOL向上に繋ぐ架け橋になるからです。

 最後に、今月中旬にケニアでボランティア活動を希望するある法人の医師が県外からわざわざ訪ねて来て下さいました。感動と感謝の気持ちで一杯です。有難う御座いました。

平成28年7月タイムナウ 岩根美紀