インフォメーション 〜time now〜

 皆さんこんにちは。今回、time nowを担当させて頂く、外来看護師長の建です。宜しくお願い致します。大分では、ようやく寒さが衰えはじめ少しづつ春を感じられ過ごしやすい季節となりましたが、皆さんの地域はいかがでしょうか?

 さて、私事ですが昨年外来に部署異動となりました。そこで、10月に特定保健指導専門研修を受講し保健指導士(食生活改善指導)の資格を取得しました。折角なので今回は、生活習慣病について簡単に説明します。みなさんもご存じだと思いますが「生活習慣病」という概念は、国民が生活習慣の重要性を認識するとともに、自主的な健康管理への意欲を促し、生活習慣改善の努力を社会全体で支援する体制を整備するために、1996年に「成人病」に変わる概念として提案されました。従来「成人病」として加齢に着目し、二次予防に重点を置いていた対策に加えて、生活習慣の改善を目指し、一次予防を徹底する為に導入した概念です。予防を徹底し生活習慣病の患者数を抑制することが出来れば、長期的にみると脳卒中、心筋梗塞等を減らす事が可能となり、結果的に医療費の適正化にも繋がることになります。

 生活習慣病の代表的な特徴として、①原因が単一でない、②発症までの期間が長い、③自覚症状が無症状・軽症状の時期が継続④複数の症状を同時に持つ、あるいは次々に出現する等があげられます。これらの自覚症状の少ない病気は、知らぬ間に動脈硬化が進行し、狭心症や心筋梗塞等が突然に起こることです。放置すれば、後遺症や合併症等により、生活の質(QOL)に強く影響を与えます。それどころか、生命の危険さえありますので予防と治療がとても重要となります。

 『メタボ!!メタボ!!!』と言われている人は、内臓脂肪が蓄積(肥満)しており、高血糖や高血圧、脂質異常等の危険因子が重複して現れた状態です。原因となる内臓脂肪の減少が必須です。特定健診・特定保健指導の目的は体重や血圧等の検査数値を改善して健康な状態に保つこと、更に70歳80歳90歳になっても心身ともに健やかで生活の質を低下させることなく充実した人生が送れるようにすることです(健康寿命延伸)。そのためのお手伝いをすることが保健指導の目的です。「仕事が忙しい」「どこも悪くない」「自分は大丈夫だ」と思っている人は特に健診を受けて頂きたいと思います。健診を受ける事で異常があれば早期発見につながり、適切な指導を受けることができ、その後の人生が大きく変わると思います『遅くはありません』特定健診の知らせが届いたら是非受けてください。

 今回、研修は2日ずつ2週にわたり東京で開催されましたが、参加者の中にはすべて自己負担と言う人が沢山いました。その中で私は、受講料だけ支払って往復の移動費から宿泊代まで病院が全て支援してくれました。私は「恵まれているんだなぁ」という事を再認識すると同時に『感謝!!感謝!!!』の気持ちで一杯です。これからは、患者さんの健康維持・促進の為に、頑張って保健指導を実施しようと思っています。気になる方は、お気軽にご相談下さいね。私も改善が必要な体型なので「一緒に痩せてメタボを改善しましょう!!」

平成28年3月タイムナウ 外来 看護師長 建 ゆかり